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宝箱

なんでもない毎日が宝物


by ハムちゃん
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ウディ・アレン!
どうしちゃったの???
今までと全然違うじゃない!!!

この作品はドタバタ劇もなければお笑いや甘い切なさもない、シュールなサスペンス!

最初からどことなく緊張感が流れていて
先入観のない斬新なキャスト
そして物語は意外な展開に。。。

どうなるの?どうなるの?とハラハラドキドキの124分

これはウディ・アレンのファンの人もそうじゃない人も充分楽しめる映画だ!

今までとはガラッと変わったこの作品
なんと音楽はいつものジャズじゃなくてオペラ
でもストーリーの流れ方や音楽やキャスティングにまで隅々に
ウディ・アレンならではの良さ"アレン節"(*≧m≦*)が織り込まれていて
私にとってはもう、たまらない一作品になってしまった!!!



映画の始まり
テニスコートでボールがネットにひっかかって
どっちのコートに落ちるかで勝敗が決まる
というところからスタート。。。

ストーリーが進んでいくとこの最初のシーンとリンクしたシーンがあり
いったい主人公は勝者なのか敗者なのかを想像させる
この構成されたシーンもシュールだった


主人公を演じるクリス役のジョナサン・リース・メイヤーズ
そういえば「ベッカムに恋して」とか「M:i:3」にも出てたっけ?
やっぱり主役の今回が一番インパクトあるんだけど
甘いマスクの内側には貪欲な野望を秘めているというクリスはなかなかのはまり役だった

成り上がるための踏み台にするガールフレンドのクロエといる時
自分とどこか同じ匂いももっていて、セクシーで男を惑わせる友達の恋人のノラを見る時
別人な顔をもち欲しいものを手に入ようとするずる賢いクリスを見事に演じている


セクシーでどんな男も惑わせるノラ役のスカーレット・ヨハンソン
たくさんの映画に出演しているのに
「ロストイントランスレーション」 「アイランド」しかみていなかった!

でもこれから彼女が出ている作品全部、見あさりたいと思うほどノラ役に迫力があった
映画中の台詞で「私はセクシーで私のお姉さんは古典的美人なの」
というのがあってこれ妙に納得でほんとにはまり役だ!
正統派美人というよりは透明感のある個性派女優だなぁって前から思ってたんだ
売れっ子のスカーレット・ヨハンソンだけど安いギャラで出演を引き受けてくれたんだって
次のウディ・アレンの最新作のコメディにも出演というのでまた楽しみが増えて嬉しい^^!


ロンドンで撮影したという事で現地調達の俳優さんも多く
今までの映画ではなかったようなキャラが登場していておもしろかった
その中で
クリスのお金持ちの友達役のマシュー・グードという俳優
スマートなお金持ちのお坊ちゃま役
その甘いマスクとギャップのある低い声が印象深くかっこいい!




主人公のクリスは
プロのテニスプレイヤーを引退してロンドンに移り住み
テニスのコーチをしてお金持ちの友達トムと知り合い
その友達の妹クロエと結婚して地位と名誉を手に入れようとする
(ま、クロエの方が一目ぼれだったんだけどね)
そしてその時同時にその友達の婚約者ノラに惹かれて
その思いを抑えることができなくて不倫をはじめてしまう

クリスの地位と名誉を得る為だけにした結婚生活はストレスを溜めるばかりでもあった
でもここで一見クリスだけがずるいようにみえるけど
クリスを利用して自分達の思い通りに操縦し
飴を与えながら実はムチで叩いているのは
結婚相手のクロエとその両親でもある

とまあ、ここまでは今までにもよくあったストーリーなんだけど
笑い飛ばせるところは一つもないシリアスな展開なので
いったいこの後どうなるんだ???
と思っていたらどんどん思いがけない方向へ話が進んでいき
最後には計画的殺人劇にまで発展

結局最後はクリスの犯罪は暴かれず、一見勝者のように思えるけど。。。
ここがまたおもしろいところ

せっかく今の生活を守ろうとして恋人のノラを殺して
妻のクロエとも苦労の不妊治療の末やっと赤ちゃんは授かったけど
映画の最後のシーンでクロエがすぐにクリスにドライに言う 「次は女の子ね」

このクリスのストレスフルな人生ゲームはまだまだ続く
ある意味終身刑だ


勝ちなのか負けなのか
人生の勝者っていったいどんなことなのだろうか?


軽いタッチではあるが実はズバっとするどい切りくちで
人間の身勝手さ、貪欲さ、不器用さ、せつなさやおかしさを
下手な説教抜きで表現しているのがウディ・アレン映画ともいえると思う


そんなこんなことを考えながら見ていると
この映画、実に深いなぁ~と。。。
やっぱりウディ・アレン好きだなぁ~流石だわ~と
思わずにいられないのである


しかしほんとに久々なこの新鮮な感じ
やっぱり若い奥さんをもらって落ち着いて安定してきたので
こんな映画も作れたりするんだろうか?


見かけは年齢を重ねてきた感じはするけれど
頭の中は昔のまんま、いや昔より冴えてるんじゃ?
と思えるくらい大満足の作品でした^^



ウディ・アレン
まだまだ期待できます☆
by french_ham | 2006-09-22 15:43 | 映画